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◆癒す心、治る力 |
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アンドルー・ワイル・著/上野 圭一・訳/角川文庫/800円 |
「アンドルー・ワイル」
自然治癒力を語る上では、もはやその名前を聞かぬ者はいないでしょう。
統合医療のパイオニアであり、代替医療・薬用植物・変性意識・自然治癒論の第一人者というだけに留まらず、米国・TIME誌の「もっとも影響力を持つ25人の米国人」のうちの一人に数え上げられる権威中の権威です。
そのワイル博士の名と代替医療という考え方が世界的に広まったきっかけになったのが、この大ベストセラ本「癒す心、治る力」です。
ワイル博士は本書以外にも多数の著書を執筆されていますが、私が初めて読んだワイル博士の本がこの「癒す心、治る力」でした。
ワイル博士自身が様々な経験を積み、体験に基づくデータから導き出された自然治癒の思想と理念が切々としたためられたこの本は、非常に幅広く、そして深く、人間の本質と秘められた力の根拠を示してくれているようです。
本書の中でワイル博士は、自然治癒力の事を「治癒系に訴えかける」という言い回しを度々しています。
それは、自然治癒力は外部から与えられるものではなく、自らの内側に備わっているもので、それを引き出す為にはきっかけとなるプロセスが必要なのだという事を間接的におっしゃっているのではないかと思います。
内容的には本当に幅が広く、自己治癒力の大要を掴むのは結構大変なのですが、非常に読みやすいうえ、具体的な体験談に沿った記述になっているため、ストレス無く、一気に読める本に仕上がっています。
西洋医学の対症療法に疑問や限界を感じている方や、東洋医学を含む民間療法の有用性を知りたい人にはとってもお薦めな一冊です。
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