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◆いのちの輝き 〜フルフォード博士が語る自然治癒力〜 |
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ロバート・C・フルフォード&ジーン・ストーン・著/
上野 圭一・訳/翔泳社/1,500円 |
自然治癒力の考察に関しては、上記のアンドルー・ワイル博士に並んで著名なロバート・C・フルフォード博士の著書です。
ワイル博士が師と仰ぐフルフォード博士は、オステオパシーの始祖アンドリュー・テイラー・スティルの源流を正統に伝承する数少ないオステオパスであり、その手で何万人という患者をその類稀な手技により救ってきた伝説的なオステオパシー医です。
最初、この本を読む前に「そんな凄い人の言う事は難しくて理解するのが大変そうだ・・・」と思っていた私の考えは本を開いて間もなく見事に裏切られました。
本来、難しくなりがちな自然治癒力についての根本的な部分を、まるで子供に語りかけるかのような柔らかい口調で伝えてくれています。
そしてそれはオステオパスとしての思想が根底に脈々と流れているが故の自然治癒に関する考察なのだとも感じました。
自然治癒力は心・技・体どれが欠けても成立し得ないものなのだとフルフォード博士は伝えています。
私はフルフォード博士がこの本の中で伝えようとしているのは、自然治癒力というフィールドの表面を語っているのではなく、むしろ深層心理のヒーリング(癒し)を目的としているのではないかと思っています。
私の気のせいかもしれませんが、この本は読めば読むほど、何故か私の師である鶴巻成男博士の生前の言葉とダブって感じてしまうんですよね・・・。
手法や論法は違えど、両博士共、同じ方向を見つめ続けていたのかなぁ・・・なんて一人で感傷にふけってしまうことも多かった本です。
個人的にはとても好きな本ですし、実際に銘書であると思います。
機会があればぜひ一度お読みください。
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