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◆化学物質の逆襲 〜汚染される人体・環境・地球〜 |
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化学物質問題市民研究会・編/リム出版新社/2,000円 |
現代社会における化学物質による環境汚染と、その危険性を論じた環境問題の啓蒙書的な一冊です。
この手の環境問題を取り上げた本はだいたいそうなのですが、先の「奪われし未来」と内容的にはほぼ似たような事を問題定義して解説います。
もちろん、この「化学物質の逆襲」も同様な事柄を追っているのですが、本書は日本国内におけるデータや事象を用いているため、日本において環境破壊がどれほどの危険性をはらんで我々の生活に忍び寄っているのかが非常に生々しく感じられることと思います。
グローバルな視点での環境問題は「奪われし未来」や「メス化する自然」を読むとよいと思いますし、日本国内の身近な環境汚染の実態を知りたい場合は、この「化学物質の逆襲」を読まれるとよいと思います。
本書を読んでいくうちにいろいろと考えさせられることうけあいですが、絶対に間違いのない理論と言うものも見えて来るようになります。
それは、我々の健康と地球の環境というものは一軸線上にあるということ。
そして、地球上の生物で地球を汚染しているのは人間だけであるということ。
しかし、その環境を取り戻し、変えることができるのもまた人間だけであるということ。
そのことに気付くだけでも今までとは全く違う視点で物事が考えられるようになると思います。
現代社会はシックハウス、アトピー、化学物質過敏症、電磁波過敏症、その他色々な環境病が蔓延しています。
その原因を作ったのも、しっぺ返しを喰らっているのも我々人間なのです。
是非、本書を読んで、我々の住む環境が日に日に悪化しているという事実を認識すると共に、化学の呪縛に囚われないように努める意識を個人レベルから高めていってほしいと思います。
子供や孫たちに託せる未来を残す為に・・・。
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