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12/13(Wed)
みなさん、「ハチドリのひとしずく」っていう本をご存知ですか?
これなんですが↓
メチャクチャいい本なんで、髪と健康に役立つかどうかは別として、当サイトのおすすめ本にも載せちゃいました(笑)
よかったらこちらも覗いてみてください
↓ ↓
「店長のおすすめ本」
NHKのドキュメント番組で紹介されていたので、知っている人は知っていると思います。
私も以前、NHKの番組内でこの本を紹介されていたのを見て、感激のあまり本を探し回った記憶があります。
数ヶ月ぶりに本を読み返して、やっぱりいい話だなぁ・・・な〜んて思ったもので、今日はちょいとその本のご紹介なんかしようと思います。
この本、実に特異な本で、真っ赤な表紙、奇怪ささえ感じる独特な挿絵、そして本そのものは83ページという構成なのですが、肝心の物語の本編は、僅か数ページ・十数行という短い短いストーリーなんです。
そんな子供の絵本よりも短い物語が、若者を中心に支持を集め、静かなベストセラーになっています。
このハチドリのひとしずくは、南米のアンデス地方に古くから伝わる話を明治学院大学国際学部の辻信一教授が聞き、これに感銘を受けた辻教授が日本向けに翻訳した本当に短いお話です。
ちなみにミュージシャンの坂本龍一さんや作家で自然保護活動家のC.W.ニコルさんなども愛読・推薦しています。
そのお話はこのようになっています・・・
(南米のアンデス地方に古くから伝わる民話であることから著作権が絡む事は考えにくいのですが、問題が発生するとイケマセンので文面を変えて記載しています)
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ある日、森が火事になり、森に住む動物たちは
われ先にと逃げ出しました。
しかし、クリキンディという名前のハチドリだけは、
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは、何度も
何度も火の上に落としていきました。
他の動物たちはそれを見て
「そんなことをしていったい何になるんだ」
といって笑っていました。
そのときクリキンディはこう答えました。
「私は、私にできることをしているだけです」
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以上がこの本の物語の全容です。
ご覧のようにこの短い物語には結末が書いてありません。
もしかすると、クリキンディはその後、森の炎に包まれて死んでしまったのかもしれません・・・
はたまた、クリキンディと同じハチドリの仲間が数千・数万匹と集まってきて雨のようにしずくを降らせ、火事を消し止めたのかもしれません・・・
それとも、森の仲間がクリキンディの取った行動に共感し、みんなで火事の消化の手伝いをしたのかもしれません・・・
そんな様々なエンディングを思い描ける物語です。
しかし、そんな物語の結末を詮索することよりも「私は、私のできることをしているだけ」という言葉に刻まれた深いメッセージに胸が打たれることと思います。
そして、この物語の中に秘められたメッセージをどう捉えるか、どういう答えを導き出すのかという事も読者自身が考えなくてはなりません。
人によっては「自然破壊における環境問題へのメッセージ」として捉える人や「何をすれば分からなくて迷っていた自分に対して何か出来ることをしてみよう、というメッセージ」と捉える人もいます。
この本の受け止められ方は本当に様々です。
シンプルだけにとても奥の深い物語です。
私は初めてこの本の内容に触れた時に、心の底にまで何かが響き渡ったような強い衝撃を受けました。
それはこの本が全てにおいて当てはまる、人間の本質に迫る道義的真理を私の心に突きつけたからなんだろうと思います。
私はこの本を読み返すたびに
「本当に自分は自分のできることを精一杯やっているか?」
「他の誰かに自分のできる精一杯のひとしずくを与えてあげられているか?」
そう自問自答するようになりました。
そしてその答えは自分自身にとって全て正解であるのと同時に、抱えている課題でもあるのです。
私自身がクリキンディのような強い意志を持ってこれから先の人生を生きて行けるかどうかはわかりません。
でも、自分にとっての「ひとしずく」を探し出すのと同時に、全ての人に分け隔てなくその「ひとしずく」を与えていけるような人間になりたいと思っています。
皆さんもこの本を読んで自分の中の「ハチドリのひとしずく」を探してみてはいかがでしょうか?
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