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6/14 (Sun)
てんちょは格闘技が好きです。
特にプロレスは子供の頃から見ていましたから思い入れもそれなりに大きいです。
この流れで、だいたいどんな事を言い出すのか分かったと思いますが・・・
皆さんも既にご存知のように、昨日、プロレスリング・ノア社長・兼現役レスラーの三沢光晴選手が試合中に心肺停止状態に陥り、そのまま帰らぬ人となってしまいました。
この訃報を目にした時、一瞬、我が目を疑いました。
元・全日本プロレスのジャンボ鶴田選手や、元・新日本プロレスの橋本真也選手が急逝された時もショックでしたが、自分にとって今回の三沢選手の死去はそれ以上にショックで、しばし言葉を失ってしまいました。
三沢選手が二代目タイガーマスクとして活躍している頃は、初代タイガーのイメージが自分の中で払拭できずにいて、あまり積極的に見てはいなかったのですが、超世代軍時代以降は三沢選手の活躍を本当に夢中になってTVで見ていました。
そして、全日本プロレスの社長を託されながらも、旧態然としたトップダウンの会社構造に異を唱え、選手全員の意見と意思を尊重する現場を理想とし、プロレスリング・ノアを旗揚げ。
ノアの試合はプロレス興行とはいえ、こんな事やっていて本当に体が持つのかな?と思う程激しい技の応酬で、新日本プロレスとはまた違った面白さを我々に伝えてくれました。
残念ながら三沢選手の試合を生で見るチャンスは無かったのですが、若い頃から天才と評されて来たもかかわらず、とても人間味溢れる人柄と、決して努力を怠らないその姿勢はTVを通じてでも充分伝わって来たものです。
三沢選手は自分にとって、とても好きなレスラーの一人でした。
享年46歳、レスラーとしては完熟期を迎えていましたが、フロンティアスピリッツに溢れた社長として、これからノアをそしてプロレス界全体を牽引して行く大きな原動力となっていくはずでした。
それがこんな形であっさりと幕引きされたことは本当に残念でなりません。
プロレスラーは「リングで死ねれば本望だ」とよく口にします。
三沢選手も、ある意味レスラーとしての本懐を遂げたと言えるのかもしれませんが、自分はそんなものこれっぽっちも認めたくはないです。
何なんでしょうね・・・この胸のモヤモヤは・・・。
自分と歳が比較的近かったというのもあるのか、 試合中の事故で急逝してしまったということもあるのか、今の自分の心境に触れるものがあったのか、それが何なのかは全く分かりませんが、何とも例え様の無い虚無感に襲われて、暫く何もする気が起きませんでした。
自分の大切な思い出のピースがひとつ失われた哀しさと寂しさから来たのかもしれません。
でも、自分自身がそういう事を抱える年齢になったんだなぁと改めて考えさせられました。
三沢選手のように自分の信じる道を確かに歩んで行きたいと心に誓うてんちょでした。
翠玉の英雄に、心から、合掌・・・
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