細川店長のつぶやき日記
過去ログ
2月28日のつぶやき
2/28(Sun)

さてさて・・・、今日は何の日だかご存知でしょうか?

田原俊彦の誕生日?
うん。そうだけど、違うのよね。

菊川怜の誕生日?
うん。それもそうだけど、違うんだよね。

菅井きんの誕生日?
うん、まぁ、そうなんだけど・・・いい加減、誕生日から離れろ・・・。

と、いうわけで、今日は何の日かと申しますと・・・。

500系新幹線「のぞみ」が東海道新幹線から引退する日でゴザイマス!
Oh!まにあっくす。

あ、ちなみに断っておきますが、てんちょは鉄道マニアではありません。

500系の新幹線が好きなだけで、他の路線や電車の話を振られても全く
チンプンカンプンなので、あしからず ( ̄∇ ̄;)

何を隠そう、500系新幹線には乗ったこと無いんですよね・・・。

と、言う訳で、なんで500系にだけ思い入れがあるのかと聞かれても特に答えようが無いんですよね。

思い入れというよりは、あの特徴的なカタチと当時最新鋭のハイテクマシーンというところに憧れを抱いていたのだと思います。

仕事柄、特に新幹線に乗る機会も無かったので、憧れは憧れのまま終ってしまう事となりました。

至極残念でゴザイマス。

さて、この500系。やはり一番の特徴はというと、やはりあの尖がったデザイン。

カッコイイすなぁ♪

効率性や機能性、汎用性に重点を置く日本の列車デザインとはまったく異質な実に前衛的なデザイン。

実はこれ、ドイツ人デザイナーのアレクサンダー・ノイマイスター氏の手によるもので、ドイツの高速列車ICE3や小田急のロマンスカーも彼の意匠によって作られたものだったりする。

基本的に流線型の滑らかなボディラインとモダンな造りを彼は好むのですが、そんな彼の集大成と言えるのがこの500系新幹線と言えるのではないでしょうか。
(実際、本人もそう思ってるらしいです)

空気抵抗と高速性だけを突き詰めて考えた挙句、15mにも渡ってスラント(傾斜)させたロングノーズ。

空から一気に舞い降りて、水中に突入し、餌である魚を捕らえるカワセミの口ばしからヒントを得た形状だそうで、先端が鋭く絞り込まれたその姿はまるで戦闘機を彷彿させます。

実はこれ、空気抵抗値だけで言えばこんなにスラントさせる必要性は無かったらしい。

何故、こんなに思い切ったロングノーズにしたのか、という最大の理由は


「カッコいいから」


ただ、それだけの事だという。

ん~~と・・・。

馬鹿じゃね?(笑)

もはや機能性とかどうでもよくて、カッコよくて、すっげー速いの作りたかっただけのような気がする(笑)

そんなお馬鹿な理由の為に、本来確保できたはずの座席数も潰さなくてはならず、先頭車両は乗車効率が著しく下がってしまった・・・と、いうわけで、普通ならそんな理由がまかり通る事はまずありません。

機能優先、効率優先、無駄を省き、コストを削る、それが産業大国日本のモノ作りの基本。

日本の自動車メーカーがランボルギーニやフェラーリのような車を作れない(作らない)のと一緒です。

しかし、当時のJR西日本のトップは

「カッコよくていいんじゃね?」

というこれまたお馬鹿な理由でこの意匠を許可したという。

当時はまだ夢でしかなかった300km超えの高速列車を我が国の威信を掛けて生み出すのだという執念がそうさせたのかもしれません。

ま、いずれにしてもそういうお馬鹿なところがまたいいのよね(笑)

まーとにかく凄いのはデザインだけではなく、車両全体がハイテク満載なのですよ。

カーブが多く、直線が短い日本の架線で世界最速の300km超えを実現することは非常に至難の業だったことは事実のようで、考えうる様々なハイテク装置が500系には投入されているのでゴザイマス。

例えば、編成出力にして実に18,240kW(約2万5千馬力)を超える連続定格出力を発揮する高出力モーターを搭載し、車重も軽金属を多様した事により他の高速列車と比較して桁違いに軽く造られているため、山間部の僅かな直線区間でも瞬時に加速し、300kmに到達する事が可能になったのだそーな。
(設計上の最高速度は320kmを想定されている)

足回りには高速運用時の振動軽減や安定性向上のため、車両両端の先頭車両にはアクティブサスペンション、連結車両にはセミアクティブサスペンションを搭載し、カーブ時の姿勢と振動をコンピューター制御している。

更に、高速運用時における騒音低減と空気抵抗低減のために、車体の断面形状も円筒形としただけでなく、翼断面形状にカバーされた翼型パンタグラフと呼ばれるパンタグラフを採用し、その翼型のカバー側面には高速運転時におけるパンタグラフの風切り音を消失させるためのボルテックス・ジェネレーターが設けられているという凝りよう。

また、そのパンタグラフは従来のバネ式ではなく、圧縮空気によって上昇させる空気上昇式を採用していて、そのダンパーはF1のサスペンションダンパーの技術が惜しみなく投入されているという。

もう、なんか聞いてるだけでメカ好きな人は股間がジュンジュワ~ですわ♪

でも、最新鋭のテクノロジーと前衛的なデザインを徹底的に優先した結果、乗車効率が悪いことと運用コストが高くついてしまったことが最後まで尾を引き、就任からわずか10年足らずで現役から引退することなってしまったのでした。

退役後は山陽新幹線区間を8両編成の「こだま」として余生を過ごすこととなり、超高速運用は行わない関係で、独創的な翼型パンタグラフは撤去され、通常のパンタグラフに変更になるそうです。(翼型パンタグラフはメンテに手間とお金が非常にかかるらしい)

ちなみにN700系にバトンタッチした現在も、国内最速の記録は未だ破られていません。

東京駅 - 博多駅間を僅か4時間50分で繋いだ夢の高速列車は今日、静かにその幕を下ろします。

もう後にも先にもこんな思い切った列車は出てこないような気がします。

あ~。。。乗りたかったなぁ。。。500系