|
|
|
|
|
|
サーカディアンリズムとは、簡単に言うと「体内時計」のことです。
「日が沈み、暗くなったら眠り、朝日が昇って明るくなったら起きる」という太古から繰り返された睡眠をとるリズムが、遺伝子情報として我々の体の中に存在するのです。
ですから、昼夜が逆転している典型的な夜型の生活を続けている人はなかなか疲れが取れなかったり、体に不調をきたすケースが比較的多いという事が知られています。
また、地下室などで24時間太陽光に当たらない生活を続けていると、体のリズムが一日24.8時間になるという研究もされており、外的な環境の変化によって1日24時間の周期性にまで変化を及ぼす事が考えられます。
ちなみに24.8時間とは太陽ではなく、月のリズム、即ち潮の干満のリズムです。
たとえばサンゴなどは満月の夜にだけ海面に向かって一斉に産卵をしますし、満月や月蝕の時には精神的に不安定であったり、自律神経失調気味の人間が不調をきたすということもよくある話です。
このことからも、人間は太陽のリズム、つまりサーカディアンリズムと深い結びつきをもち、そしてそれらが不安定になると精神的にも肉体的にも不安定な要素を導き出してしまうのです。
このように睡眠は我々の体調を左右するだけでなく、発毛・育毛に関しても重要な意味を持っています。
また、平常心を保つ秘訣や皮脂の分泌にも睡眠が深くかかわっています。
睡眠に関わる神経伝達物質として、メラトニン、セロトニンなどが知られていますが、これらは交感神経を沈め、副交感神経を優位にするために、深い眠りとリラクゼーションに導いてくれます。
交感神経が静まれば皮脂の分泌も自然と収まってきますし、睡眠中に脳内のストレスを緩和してくれる事に繋がるというまさに良い事ずくめなのです。
しかし、若者の多くは夜遅くまでTVゲームやパソコンを使っていることが多く、こうした視神経からの刺激による交感神経の興奮状態が続くと、眠りについてもうまくメラトニンやセロトニンが分泌されず、交感神経が高ぶった状態のまま朝を迎えてしまいます。
すると、当然、副交感神経に支配され、髪に充分な栄養が行き渡る時間が無くなってしまうだけでなく、交感神経の高ぶりによるアドレナリンやテストステロンといったホルモンが絶えず分泌されてしまうため、血行が阻害され、更には慢性的に脳にストレスがかかった状態が続いてしまう事になってしまいます。
そうなったらもう、髪の生育どころの話ではなく、正常な精神の維持や肉体の維持に破綻をきたす恐れすらあるのです。
当たり前のことでありながら意外と奥が深い睡眠。
睡眠をもっと大切にして、サーカディアンリズムを正しく刻む事が健やかな髪や体の成長に繋がってくるのです。
ちなみに髪の成長に最も影響のある時間帯は午前0時を境に前後3時間、つまりPM9:00〜AM3:00の間と言われています。
なるべくこの時間に睡眠を最低6時間以上とるように心がけましょう。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|