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〜 健康であるために 〜
水道水の危険性を考える
◆水道水を飲む前に・・・

皆さんはお水、飲んでますか?

聞くまでもなく「当たり前」ですよね。

人間の体は構成物質の約60%が水分ですから、我々にとって水分の摂取は生命維持に関わる最重要事項の一つです。

言い換えると人間、水を摂らなければ確実に死に至ります。

本来、一般の成人男性であれば一日に必要な水分摂取量は2.5リットルと言われていて、うち飲料水としての摂取量は1.2リットル程度必要とされています。

特に夏場は発汗による水分代謝が活発になりますので、それ以上の水分摂取が必要です。

かといって過剰な水分摂取は水中毒とよばれる水分過剰症を引き起こし、肝臓や腎臓や胃腸に多大な負担をかけますので、結果的に代謝を弱めることになってしまいます

その時々に必要とされる適度な水分の摂取をすることで体内外の適正な体温調節を促し、代謝を助け、体内の毒素排出を促す事にとても重要な役割を果たしてくれます。

だからといって、ここで水分の摂取の有用性についてあれこれ述べるつもりはありませんし、訳の分からない「水ビジネス」を語るつもりはサラサラありません。

ただ、それだけ生活に密着している「水」だけに一般的な水道水に含まれる有害物質「塩素」の害というものを少しだけ理解してほしいだけなんです。

日本人にとって水は蛇口をひねれば必ず出るもので、空気と同様に生活の中にあって当たり前と感じるもののひとつです。

上記に記したように適度な水分摂取は代謝を助け、老廃物の排除を促しますので今流行のデトックス(毒素排泄)や健康維持には必要不可欠なものであるにもかかわらず、最近の水道水は、消毒のために塩素が多く添加されており、決して体に有用な働きをしてくれるとは限らなくなりました。

「カルキ臭い」と言う理由で嫌がられる塩素ですが、長時間作用し、安定した殺菌力を保持する能力に長けている為、水道水の安全性の維持にはもはや必要不可欠なものとなってしまっています。

むしろ塩素を添加しなかった事による微生物汚染のほうが遥かに危険です。

しかし、塩素にはこのメリット以上に見えない毒性が潜んでいる事も忘れないでいただきたいのです。

塩素は上記のように、水道水中の雑菌を殺すために用いられます。
言い換えると「殺菌・消毒する」という事ですから、人体において必ず毒性があります。

水道水における塩素濃度は、最終到達地点(家庭の蛇口)で0.1ppm以上の濃度を保つことが水道法よって定められています。

ここで注目していただきたいのですが、あくまで「0.1ppm以上の濃度を保つ」という濃度の下限だけ指定してあるだけで、上限は全く規定されていないという事です。

実際に大都市部の水道水からは0.5〜1.0ppmという濃度の塩素が検出されていますし、東京都下の某所では1.5ppmを超える濃度の残留塩素が検出されました。

これは他の先進国と比較しても数倍〜十数倍の高濃度塩素量です。

わずか0.1ppmで充分な殺菌力を発揮する残留塩素量の実に数倍〜十数倍の濃度ですから、人体への影響、毒性というものは決して少なくありません。

そうした塩素を添加された水道水を飲むことにより、塩素を中和するために身体の中のミネラルが必要以上に消費され、結果として体内のミネラルバランスを崩してしまいます。

家庭用の漂白剤に使われるものが高濃度塩素ですから、それを薄めて飲んでいるのと同じ…という事をイメージしていただければ危険性は充分感じて頂けるとは思います。

では、なにゆえ「塩素」がそれほどまで有害視されてしまうのかというと、塩素は水道水中に存在する細菌の蛋白質に対して強力に結合し、変性・死滅させる能力が強い為です。

細菌の蛋白質に結合し変性させるということは人体の細胞に対しても同様の作用をしてしまいます。
そして、同時に塩素は細胞から水分を奪いますので、飲用もさることながら経皮吸収における毒性が強く、肌荒れ、乾燥肌をはじめ小ジワやアトピー性皮膚炎を悪化させる原因にもなります。

更に、水道水中の塩素と有機物が化学反応するとトリハロメタンという発ガン性や催奇形性をもつ強い毒性を持つ化学物質に変化してしまいます。

「湯冷ましの水なら塩素が飛ぶから良い」という事をよく耳にしますが実は一番危険な方法です。

塩素の入った水道水を加熱すると水分中の硫酸とクロロホルムが化学反応し、トリハロメタンが普段の2〜3倍の量に増加してしまいますので沸騰してすぐに火を止めるのはかえって危険なのです。

また、加温すると塩素やトリハロメタンが蒸気と共に空気中にガス化して放出されますので、蒸気などが部屋にこもらないように充分に換気することも必要です。

夏場は必然的に塩素濃度も高くなりますので注意が必要です。

そう言うと水道の水が怖くて飲めなくなってしまうかもしれません

見渡せば「波動水」「マイナスイオン水」「天然ミネラル水」といろいろな水があったり、中には生体エネルギーを高めたり水のクラスターを細分化させるといった高額な浄水器などもあり、それぞれに健康推進をうたっていたり、アトピーに効くとか果てにはガンに効くという効能をうたったものもあります。

冒頭でも申し上げましたが、私は別に「水ビジネス」を語るつもりはありませんし、そういった「特殊な水」について推奨も否定も特にしません。

それが体に良いと信じて使っている方はそれでかまわないと思いますし、否定する方は使わなければよいだけの話です。

ただ、私は塩素の害から身を守るための最低限のことをしてあげればよいと思うのです。

例えば塩素の濃度を激減させたいだけなら、2〜3時間汲み置きし、空気に触れさせるだけでほとんどの塩素は中和されますし、湯冷ましを使用したいのであれば、沸騰後15〜20分間続けて沸騰させることでトリハロメタンの除去が可能となります。

中には湯冷ましや蒸留水はミネラル分が少なくなってしまうという理由で敬遠し、市販のミネラルウォーターや業者の配達する天然水などを好む方もおられますが、実は人間の身体が水からミネラルを吸収できるものなのかどうかは未だ解明されていないのです。

基本的に我々の体を構成する栄養やミネラルは食物から摂取するのであって、水からではないという事だけは覚えておきましょう。。  

とはいえ蒸留水や湯冷ましで水を精製するのは手間も時間もかかりますので、煮沸が面倒であれば、市販の家庭用浄水器などでも塩素の除去は充分できます。

また、お風呂に入る際に、湯船にスプーン一杯程度のアスコルビン酸(ビタミンC)粉末を入れるだけで浴槽内のお湯に含まれる塩素が中和され、お湯が柔らかくなりますのでお薦めです。

また、シャワーを浄水シャワーヘッドに変更すると、塩素が湯気になりにくいので、二次的吸引を防ぐ事ができますので、とても有効です。

こうしたちょっとした工夫だけで塩素から身を守る事ができる訳ですから、むやみやたらにお金をかけるのはナンセンスだと私は考えます。

いずれにせよ水道水は我々の生活から切り離す事はほぼ不可能ですから、できるだけお金をかけずに、最低限の安全性を確保することから考えて行くべきでしょう。

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